雨は天からこの地上に降り
ゆっくりと大地へと受け入れられていく
たっぷり染み込んだ水は
大地を潤し 川を作り
地上に生きる全ての命を活かし育み
森を育て 海にそそぎ
また天へと帰り
その尊い役目は繰り返される
それは太古の昔から約束された
自然界の決して破られることのない
尊い約束なのです
〜ふることぶみ 語り聞かせましょう〜
◆物語のあらすじ◆
毎年恒例になっている神社の春祭りに招かれて、朝から曲芸を演じた、私、舞乃助は、神社の宮司さんであり、お世話いただく藤木さんのお宅で、夜の出番までの間、休憩をさせていただいておりました。そこへ降り出した雨が、一人の青年と、古代の歴史書「古事記」をつなぐ、不思議な人の縁を、私に考えさせるきっかけとなったのです………。
舞台の合間に休憩を取る舞乃助と、彼を取材するために同行した新人編集者、青田文吾。
そこに、突然舞乃助への弟子入りを志願し、飛び込んでくる高校生の青年、静川彰。
『僕の先祖は、アメノウズメなんです！』
――彼らの出会いから、物語は動き始める。
雨の音と共に、現代から古代奈良へと時代は移り、語り部、稗田阿礼によって語られる、「ふることぶみ」の物語。
※ラジオドラマの再生には、mp3を再生する為の各種プレイヤーが必要です。
【〜阿礼の背中〜ふることぶみ語りきかせましょう〜】
第０１話 【阿礼登場】
第０２話 【この世の始め】
第０３話 【大和人の祖先イザナキとイザナミ】
第０４話 【二神の国生み】
第０５話 【死の国黄泉へ】
第０６話 【天照、月読、須佐之男、誕生】
第０７話 【天の安河の誓い】
第０８話 【アメノウズメ登場天の岩屋戸】
第０９話 【八つの煩悩を絶つ 八俣のおろち】
第１０話 【大国主の試練】
第１１話 【須佐之男と大国主】
第１２話 【恋の歌】
第１３話 【国を治めるにはよき補佐が肝心なり】
第１４話 【葦原中国を治めるのは誰か】
第１５話 【大国主の国譲り】
第１６話 【大国主の国譲り二】
第１７話 【いざ葦原の中国へ】
第１８話 【アメノウズメとサルタヒコ】
第１９話 【コノハノサクヤヒメ】
第２０話 【海彦、山彦】
第２１話 【豊玉姫命】
最終話 【阿礼の背中】